ねこちゃんの健康管理について

ねこちゃんの長生きの秘訣・・・
それは、1.食餌。2.環境。3.動物病院。だと思います。

1.食餌について

猫ちゃんは好き嫌いがはっきりしている子が多いので、途中で食餌を変えるのが困難です。ワンちゃんはお腹が空けば嫌いなフードでも我慢して食べますが、猫ちゃんは「食べないものは食べない!」のです。ですから、子猫の時の食生活が一生の食生活を左右しますし、成猫の普段の食餌は生涯の健康の鍵を握っていると言っても過言ではありません。
また例え喜んで食べていても体質に合わなければ吐いたり下痢したりしますので、キャットフードの選択には十分注意して下さい。体質に合った新鮮な食餌を続けてあげることが一番の病気予防になります。

2.環境について

猫がストレスに対して非常に敏感なのはみなさんご承知のとおりですが、そのストレスが原因で血液検査の数値まであっという間に変わってしまうのをご存知ですか?血液を顕微鏡でみるとその猫がどれほどのストレス下に置かれているのかがわかってしまいます。 引っ越した、近所で工事をしている、飼い主さんに赤ちゃんが生まれた…そんな人間にとっては小さなことが一緒に暮らしている猫の病気の原因になることもあるのです。それは消化器症状や皮膚病・脱毛といった形で現れることが多く、放っておくと重篤な内臓疾患に進行することさえあります。 では猫にとってどんな環境がベストなのかというと、「好きな場所で好きな人にかまってもらうこと」これにつきます。構い方ひとつにしても走り回りたい子もいればお膝の上でのんびりしたい子もいます。1匹1匹の猫ちゃんにあった環境を作ってあげることが何よりも長生きの秘訣だと思います。

3.動物病院について

「病院へ行くことがストレスだからぎりぎりまで行かない」という飼い主さんもいます。
でも猫はがまん強い動物ですから、飼い主さんが「ぎりぎり」だと感じた時には「手遅れ」になることもあるのです。いつもと違うなと感じたら早めの受診をお勧めします。
ワンちゃんのように頻繁に病院へ来て慣らしてくださいというわけには行きませんので、できれば年に1回のワクチン接種の時に健康診断(血液検査やレントゲン検査)をしてあげるとか本人が来院しなくても定期的に検便検尿をするなどして、健康状態の把握につとめてあげて下さい。


ねこちゃんの病気


1.伝染病とワクチンについて

猫カリシウイルス感染症

クシャミ、鼻水、発熱。口に潰瘍ができて急性肺炎を引き起こすこともあります。

猫ウイルス性鼻気管炎

ヘルペスウイルスによる感染症で、クシャミ、咳、鼻水、結膜炎などのカゼ症状を起こします。食餌が取れなくなると重篤な脱水症状を起こし死亡することもあります。

猫汎白血球減少症

白血球が極端に少なくなり、高熱、嘔吐、食欲減退、下痢の症状を起こします。子猫や免疫力の低下した猫が感染すると短期間で危篤状態になることがあります。

猫白血病ウイルス感染症

急性期には発熱・食欲不振などの症状が多く、リンパ腫や白血病などを引き起こします。おもに感染猫の唾液から感染します。

◎当院では上記4種すべてを含む4種ワクチンと白血病をのぞいた3種ワクチンを用意しています。外飼いの猫ちゃんにはウイルス検査(猫エイズ・猫白血病)を行った後4種のワクチンをお勧めします。
室内飼いの猫ちゃんには3種ワクチンをお勧めしています。



2.ノミ・ダニなどの予防

膚病をおこすだけでなく人間にも寄生し皮膚病やアレルギー症状を起こすことがありますので、必ず予防しましょう。 当院で扱うノミ・ダニ予防薬は、ホームセンターなどで販売されているノミダニ駆除剤とは成分が違い、動物病院で獣医師が処方するお薬です。一度垂らすだけでノミ・ダニを確実に駆虫し、その効果が1ヶ月の間続きます。またお家で簡単につけられます。(もちろん病院でつけることも可能です)

※背中に垂らすスポットタイプのお薬をお勧めしています。
【レボリューション】

フィラリア・ノミ・ダニ・回虫・ミミヒゼンダニの予防・駆虫 1ヶ月に1回。 6週齢の子猫から使用できます。
【フロントライン】

ノミ・マダニ・ハジラミの予防・駆虫 1ヶ月に1回。 8週齢の子猫から使用できます。
【フロントラインスプレー】

ノミダニの駆虫が確実にでき即効性があります。  生後間もない子猫にも使用できます。 多頭飼育お宅ではスポットタイプより経済的です。 今すぐノミを取りたいという方にお勧めしています。
※病院で処置できます。

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3.避妊・去勢手術

手術の一番の目的は繁殖を防ぐことですが、外に出る猫ちゃんは交尾やケンカをすることで猫エイズウイルス等に感染する確立が高いため、手術をすることが伝染病の予防にもなります。 また発情しなくなりますので、発情行為はなくなります。(ただし、雄のマーキングを止めさせるのは非常に困難です、病院にてご相談下さい)

当院では、オス猫は6ヶ月からメス猫は4ヶ月から手術をお受けしています。 病院受付に料金表がありますのでご自由にお持ちください。ご希望の方にはメールまたはFAXでお送りしますのでご連絡下さい。