ワンちゃんの長生きの秘訣・・・
それは、1.食餌。2.散歩。3.動物病院。だと思います。
「よく何を食べさせたら長生きできますか?」と飼い主さんに聞かれます。とても難しい質問です。これなら絶対というものはないかも知れません。10年前は「人間の食べ物をあげないで!」というのが私の答えの定番でした。しかし人間の食べているものの中にも食べてよいものいけない物がありますし、本人の好き嫌いもあるでしょう。肉も野菜も果物も健康なワンちゃんが時々食べることはまったく問題がないと考えています。しかし完全な手作り食や単数の食材だけに慣れさせてしまうと老齢になって食餌療法が必要になった時になかなか思うように治療がすすまないケースが多く、長い目でみるとやはりドッグフードを基本に、物足りなければ肉や野菜を調理して時々足してあげるのが一番良いのではないでしょうか?ドッグフードの種類や質が合っているか量が足りているかどうかは便の様子や毛艶、全身の健康状態で判断できますので、迷ったときはいつでも「今食べているフードの袋」を病院へ持参して相談下さい。特に子犬を飼い始めたときは初めの1年間の食餌がその後の一生を左右することもあります。「病気の予防は食餌から」1日1日を大切にしていきましょう!
「犬には何分くらいのお散歩が必要ですか?」これもまた難しい質問です。その子の性格・飼育環境・年齢・骨関節の状態、いろいろな状況によって違ってきますが、毎日適度な運動をすることは人にとってもワンちゃんにとっても良いことです。よほど重症の場合を除いて、病気のワンちゃんにもお散歩を勧めています。またお散歩=運動だけでなく、特に若いワンちゃんは家族以外の人や犬からの刺激を受けることで犬の性格形成や社会化にも役立ちますし、刺激の中ででしっかりかまってあげる事でワンちゃんの家族意識も高まります。仕事の都合で夜中しか散歩できない飼い主さんも多いですが、1週間か2週間に1度だけでもぜひお日様のあるうちに外でしっかりとかまって遊んであげてください。
「2週間前からトイレが近くて…」「先月からよく吐くんです」といって患者さんが来るたびに何故もっと早く来てくれなかったのかなぁと思いますが、飼い主さんにもいろいろ都合があるでしょうし、病気かどうかちょっと様子をみていたという心境がわからないわけではありません。ただ、犬は平均寿命15歳程度。人間の6倍のスピードで年をとっていきますので、犬の2週間は人の3ヶ月。犬の1ヶ月は人間の半年。‘ちょっと’様子を見る前に「なんか変なんだけど〜」と気軽に病院を訪ねて下さい。病気でなければ、それはそれでひと安心ですものね?元気な時に「うちの子元気でしょ?」といって訪ねてもらっても一向にかまいません。動物病院を上手に利用してワンちゃんを長生きさせてあげてください。
激しい嘔吐・下痢・食欲不振。 重症になると短時間で死亡する伝染性の強い病気です。
高熱・目やに・鼻水。 病気が進行すると神経系がおかされ後遺症が残ることがあります。死亡率の高い病気です。カゼ症状がみら重症になると死亡することもあります.。伝染性の強い病気です。
発熱・腹痛・嘔吐・下痢・目症状。生後1年未満の子犬が感染すると突然死することがあります。
胃腸炎。子犬が感染すると重度の下痢を起こします。
人間にも伝染する病気です。発熱・黄疸・脱水症状。
接種時期 | 6週間〜9週齢未満の子犬 | 3週間隔で3回 |
9週齢未満の子犬 | 3週間隔で2回 | |
成 犬 | 1年に1回の追加接種 |
フィラリアとは蚊によって媒体される心臓に寄生する寄生虫です。昔はこの病気が原因で多くのワンちゃんが亡くなりましたが、現在は月に1回の予防薬をあげるだけで 100%予防ができるようになりました。
投薬期間は蚊の出現から蚊をみかけなくなった1ヶ月後までです。湘南地区の蚊の出現は5月中旬から11月中旬ですので、最低でも5月から12月までの投薬が必要です。
ノミやダニはどんなに気をつけていてもお散歩中に拾ってきてしまうことが多いものです。ワンちゃんが皮膚病をおこすだけでなく人間の皮膚病やアレルギー症状を起こすことがありますので、必ず予防しましょう。
当院で扱うノミ・ダニ予防薬は、ホームセンターなどで販売されているノミダニ駆除剤とは成分が違い、動物病院で獣医師が処方するお薬です。一度垂らすだけでノミは2ヶ月・ダニは1ヶ月の間、確実に予防駆虫でき、その間シャンプーしてもその効果が落ちません。シラミの駆虫もできます。またお家で簡単につけられます。(もちろん病院でつけることも可能です。
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投薬期間:ノミは13℃以上の環境で繁殖します。湘南地区の外気温では基本的に3月〜11月頃まで予防駆虫が必要ですが、冬の間も暖かいお部屋の中でノミが生息していることを考えると一年通して駆虫してもらうのが一番安全かも知れません。
届出方法は3種類あります。
1.集合注射(市内施設で4〜6月の間実施)
2.動物病院で接種後「注射接種証明書」をもらい藤沢市保健所(生活衛生課)へ届ける
3.動物病院で接種し届出を代行してもらう。
※当院では注射済証発行料・代行手数料は無料です。
新規登録の方は 6,550 円。継続届出の方は 3550円かかります。
注射は犬の体調に合わせて1年中いつでも接種できますが、4月〜6月に接種するよう狂犬病予防法で義務つけられていますので、できるだけ期間内にうちましょう。
飼い主さんがご高齢の場合は優先的に往診も行っておりますのでお電話でお知らせ下さい。
予防注射前の検診・検便は無料で行っております。継続の方は、市からのハガキ・健康のしおりをお持ち下さい。「猶予証明書」については直接病院へお問い合わせ下さい。
繁殖を防ぐ目的だけではなく老齢病を防ぐことを目的に手術をお勧めしています。
雄の会陰ヘルニア・肛門周囲の腫瘍・前立腺の病気、雌の乳ガンなど不妊手術を行うことで罹患確立をぐんと減らすことができます。7歳以上のワンちゃんに多い子宮蓄膿症は100%予防できます。
当院では、繁殖予定のない6ヶ月以上の健康なワンちゃんにはできるだけ若いうちに手術をお勧めしています。また、
6歳以上のワンちゃんは繁殖に不適だと考えますので、術前検査のうえ不妊手術をお勧めしています。
「いつか子供をとりたい」と思っているうちにタイミングを失ってしまい、老齢になってから子宮の病気にかかり子宮摘出を余儀なくされたワンちゃんの手術を数多く執刀してきました。老齢になってからではリスクが大きく体力の回復に時間もかかります。元気なうちに手術を考えてあげて下さい。
不妊手術とともに歯石除去・遺残乳歯抜歯・耳洗浄・爪切りなどの処置をすることも可能です。
手術前にご相談ください。